時間を支配する

じぶんぢから再生プロジェクト ゲンキポリタン
株式会社マートワン

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【35】時間を支配する
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 「感情に支配されない」とセットにして、身につけたいスキルが「時間を支配する」スキルです。
 
 自分がしたいことのために時間を使うか、使わないか、自分の選択です。
しかし、感情と時間はワンセットですから、感情を支配しないと時間は無為に垂れ流されていきます。

時間は誰にとっても最大24時間しかありません。
このうち8時間を食事と睡眠に充てたら、残り16時間、そこから周りの人や外部の人との共有する時間に8時間を充てたら、残っているのは8時間です。

この8時間を感情に支配されたら、本当に使える時間はどのくらいあるでしょうか?
気分がのらないからテレビを観る。ムシャクシャするから外に出かける、感情を理由にするといくらでも行動しない説明はつけられます。
やる気はあっても、使える時間は「感情と共に去りぬ」です。



やれる気は行動あってこそやる気にできます。
やらないと、やれる気はやれん気になり、いつの間にか、やらされ気に変化します。
やらされ気は、不平不満しか生み出さず、最後にはやらん気にお化粧直しです。

行動する時間を没収しているのは、感情です。
感情的な行動が多いとは、ルールも規範もない無政府状態です。
それでは自分がしたいことをする時間がないのは当たリ前です。



平日は感情にはお休みいただいて、その代わり休日は感情をのびのびさせてあげる日です。休日以外は、禅の極意で感情は断ち切りましょう。


エッ、禅の極意なんて分らないわよって?!
感情が浮かんだらそれ以上感情と遊ばない、感情ちゃん、休日までお利口にしておいてね。と引っ込んでおいてもらいましょう。
自分の感情はペット?それはいいいすぎ、感情はパートナーです。

 

 自分の感情をパートナーとして正しく扱ってあげる習慣があると、異性の見分けもしっかりできます。
感情的な行動とは、ドメスティック・バイオレンスの常習犯みたいなものだからです。
自分で日頃から感情的な行動を毛嫌いしていたら、感情的な行動が多い傾向の人は自然に避けるようになります。



 だから、感情と仲良く過ごせるように、仕事や勉強なみに休日の予定もしっかりスケジュールしておきましょう。
そうすると「自分へのごほうび」と大きな声で言っても恥ずかしくなくなります。

限りある時間をどう使うかで、自分の人生は様変わりしてしまいます。
成果をあげたい人にとって時間は貴重です。複雑で進度の速い時代にあっては尚更です。
時間を有効に使うには、過密なスケジュールを設定して頑張り抜こうは禁物です。
どうすれば集中して過ごせるかに基軸を置くことです。


まず集中するべき最も重要なことをひとつだけ決めます。
ふたつにしたら意識が散漫になります。
そのひとつを一日のもっともやる気の起こる時間に実行します。
一番いいのは朝一番という考え方もありますが、仕事の都合や自分のリズムがありますので、それを考慮して決めてください。
集中することはひとつではない場合が普通にありますが、1日ひとつに集中を原則にします。
重要なことは1日で終わることはまずないはずです。
そこで活動単位を一年、半年、3ヶ月、1ヶ月、1週間というようにして、それぞれ目標を設定します。
それを予定表に書き込みます。
そして1週間でやり遂げることを基本にします。
予定表への記入も1週間なら掌握しやすくなります。


時間を支配するのは自分です。
時間があったらする、できるではなく、まず時間から始めるのです。
自分にとって極上の時間を真っ先に自分が押さえておくのです。
あなたの人生はあなたが支配するのです。



 そこへ重要でないこと、どうでもいいことがたくさん入ってきます。
でも暮らしていくには、こなすことが要求されますので、予定表にスケジューリングします。
基本姿勢は詰め込んで頑張るのではなく1週間を快適に過ごし、必要なことをやり遂げることです。
時間を浪費する作業や他の人でもできる作業は、作業の方法を改善しましょう。



 限られた1週間を有効に使うには、なにより時間の浪費をなくすことです。
誰でも自分のリズムがあります。寝る時間、起きる時間、テンポ、空間や人との距離などが絡み合って自分の心地よいリズムがあります。
基本は自分のリズムを最大限キープできるようにマネジメントすること。
ただ自分では適切なリズムと思い込んでいても、実は習慣化されているだけということも少なくありません。



ムダを発見して適正化するようにしたらいいでしょう。
行動の単位として5分あればできることはたくさんあります。
5分で済むことは5分で完了させてしまいましょう。
但し、すぐできるからといって、どんどんするのはいいけれど、気がついたらお昼になっていた。
そこで食事をしたら1時半。
なんだか中途半端だから、またすぐ済みそうなことをしていたら4時になっていた。
ああ、今日ももうすぐ終わりだな。
重要なことが先送りになってしまうこともあるので、注意が必要です。
まとまった時間が必要なこともたくさんあります。
これを5分の細切れでやっていたらかえって効率が悪くなります。
まとまった時間が必要なことはまとまった時間を作るようにして、取りかかりましょう。
ただまとめるだけでなく、能率があがるように自分のリズムに適した時間帯を選びましょう。


 時間管理のコツは、「いつやる、いつならやれる。いまやれる、よしやるぞ。」です。「時間から考える。時間から始める」の要領です。
つまり時間のかかることは時間を先にとってしまう。
すぐできることはいまやってしまう。
「どうしたらいいだろう」なんて考えていたら、何度も同じことを考えたりしてムダ使いしてしまいます。つまり第三者からすれば、グズグズしているように見える状態です。
それを防止するために先に時間を決めてしまうのです。

 
 時間の浪費をなくすためには、自分の時間をどのように使っているか記録することも必要です。
何に使ったか、どのように使ったかを分析するのです。
何に使ったかは判りやすいのですが、どのように使ったかは意識されていないものです。
後から手帳を見て「3時間もかかった?う〜ん、おかしいな〜っ。どのようにして3時間もかかったのか、おかしいな〜っ。」時間をどのようにして浪費したのかをチェックします。
感情世界に入って感情的な行動をとっていると、時間は瞬く間に過ぎてしまいます。
スケジュールが設定してあっても、その通りに実行できず、どうしてもやり残してしまうことがあります。それが続くと憂鬱にもなります。残る理由をリアルタイムで書き出します。
言い訳でもかまいません。まず書き出すことです。分析して対策を講じるようにしましょう。

いやなことは後回しにする傾向は誰にでもあることですが、そのために落ち着けないなら、自分が時間と感情に支配されてしまいます。


大切にしたいのは、あなたの気持ちをあなたが知ってあげてスケジューリングすることです。
時間を支配するのはあなたです。
時間を合理的かつ有効に使うことを考えても、せきたてられる感じが強まるばかりで、乗り気がしなくなったりします。
一番よいリズムを作るように心がけましょう。
予定表に書き込んだ予定をクリアしたら、完了の消し込みします。
終わったことを喜びましょう。
自分への励ましになります。
やり残したことがあっても気にせず、来週やり終えてしまうようにしましょう。
自分を責めないようにします。
周りの人に迷惑かけていないかについても注意しましょう。
時々「私はあなたに時間を浪費させていないか」と確認します。
オーストリア生まれの社会学ピーター・ドラッカーも確認していたそうです。
このような気配りの態度は見習うべきおとなの態度といえます。



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