感情を知る練習をする

じぶんぢから再生プロジェクト ゲンキポリタン
株式会社マートワン


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【25】感情を知る練習をする
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アサーティブ・トレーニングのスタートは「感情を知る練習をする」から始めます。
感情を知る作業は、そんなに難しいことではありません。
一番簡単でおすすめなのは、日記を書くことです。
ブログもおすすめです。
非公開のブログもあるし、知人に知らせず書き込むのもいいでしょう。



日記を書く目的は、今日なにがあったかではなく、
なにがあって、どういう気持ちになったか、そこにある感情に注目して言葉に置き換えることです。
「買い物に行って待たされてイライラした。自分が軽く見られたようで不愉快だった。」
「今日、お客さんにありがとうと言われて気持ちよかった。おかげで楽しく仕事できた」
「A社を訪問したが、緊張して思うように話せず、くやしかった。自分をダメな奴だと思ったら、悲しくなって落ち込んだ」
どんどん書き込むことで、感情を認知できるようになります。



感情を知ることは、感情的な行動をしないようになるうえで欠かせないことなのです。
ああ、自分はいま喜んでいる、いま自分は怒っている・・・・
客観的に自分の感情をキャッチできるようになれば、感情のマネジメントができるように変化していくからです。
感情のマネジメントができると、ストレス・マネジメントができるようになります。
ストレス・マネジメントができるようになると、セルフ・マネジメントは飛躍的に好ましい変化を可能にします。



感情を知る練習をしていくと、感情に気づくのが上手になります。
気づくのが上手なのと処理が上手なのはまた違うことで、気づいても上手になれるわけではありません。
気づくほどに「自分はどうなっているの?」と思うことが増えるからです。
つまりより複雑な感情に気がつくようになります。
ああ、うれしい。悲しい。ハラが立つ。ではすまない交錯した感情に気がつきます。
自分でもつかみきれないので、言葉に表現できません。
言葉にできないとは、あるのは判っているけど、それがなにか判らないという状態。



バラバラな感情があるとは、バラバラな自分がいるということに他なりません。
ひとりしかいない自分の内に、統合されていない自分が存在しているということです。
これがストレスのある状態になのです。

感情を知るには、
● 感情の存在を知る、
● その感情がなにかを知る(言葉に置き換える)
● 統合されているか、いないかを知る
● 統合する(自分の気持ちを知る)

この作業を通して、統合によって、自分を自分に手に取り戻します。

自分を自分に手に取り戻さないと、考えや思いは、自分のものでも自分のものでない状態のままです。
これでは、じぶん力を発揮できないのは無理のないはなしで、それを無理矢理叱咤激励したって自分がきしむだけです。




ぜひ、感情を知る練習をどんどんやるようにしてください。

そんなこといいよ、自分の感情くらい自分でできるよと思っているかたも、そう言わずにするようにしてください。

簡単なことだからこそ、してほしいのです。

家族のある方は、家族全員でそれぞれするようにしてください。
そして、慣れて来たら、週に一度でいいので、食事しながらでもいいので、今週はこんなときにこう感じた、こんな感情を持ったと話し合える機会を持つようにしてください。

でも、そうなると結構難しい。
話している間に、気を悪くして感情的な場に変わってしまうことがあるからです。
そういうことにならないように、まずは自分の感情を知る練習を十分重ねます。
慣れてから、感情発表の場を持つようにしましょう。



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