先ばかり見て、いま起こっている変化を見逃していないか

じぶんぢから再生プロジェクト ゲンキポリタン
株式会社マートワン

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先ばかり見て、いま起こっている変化を見逃していないか
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ライフスキル、特に自己認識スキル、ストレス対処スキル、目標設定スキルに不足があると、努力と成果のギャップに耐えられなくなることはあります。

自意識と想像が、自己実現を阻害します。

上のグラフはパレートの法則(20:80の法則)で考えた先の2つのグラフを合体したものです。横軸に費やす時間(エネルギー)、縦軸にその成果を表しています。

上の線は使った時間に対する進歩の実感です。
最初は急速な進歩があり、手応えも満足感もあります。
そのままの勢いが続けば楽しいのですが、難易度が高くなるにつれて、その後は進歩が鈍化するので成長の実感も乏しく続行をハードに感じます。

下の線は使った時間に対する成果そのもので、時間の実感です。
すぐに成果がないので、ものすごく時間がかかったというのが実感です、
この2つの線が交わった範囲が、努力と成果のギャップです。
努力のわりに成果があがらない時期が長いのです。

それでも、最後に交わる点まで行くと充実感があり、難易度が高いほど満足感も大きくなります。誰でもが行けない領域ですが、能力の差というより根気の違いが大きい。

さて、問題は全体のプロセスに占めるギャップの大きさです。ギャップの大きさはつらさの実感で、孤独の実感です。大きいほどイヤになります。
その上、もとからある孤独感や、解消されていない甘えなどがあると、痛みの相乗効果が働きます。そのため実感は他者の想像を越えるものになることもあります。すると安定していると思っていたライフスキルさえ揺らぎはじめます。

他者は自分の経験から相対的に比較するか、客観的に想像して「そのくらいの辛抱は誰だってしているよ」と言うかも知れません。
それが必ずしも適切でないのは、ひとの実感は個別に違うからです。
この実感は他者には分かりません。
ですから自分が痛みを訴えても通じないことは少なくありません。
すると、自分の苦痛を誰も分かってくれないと思うようになります。

どのような感情も、他者に分かってもらい共感してもらうとすっきりします。ライフスキルに共感性スキルがあります。
幼い頃から感情に注目してもらい、感情を処理してもらう経験を十分していると、成人したときには、未処理の甘えはほとんどなくすっきりして、ライフスキルに不足があってもライフスキルのバランスは安定しています。
それにしても、それは稀なことで、たいていは未処理な感情をもって成人しているので、ライフスキルの未熟があるのが一般的です。

誰にも分かってもらえない「つらい感情」は、次の四つの実行で処理してあげます。
いずれもライフスキルが活躍します。

・感情を知る(自己認識スキル)
・感情を認める(自己認識スキル)
・処理する機会を得るために感情的な行動はしない(ストレス対処スキル)
・変化に注目して、その成果を認める(目標設定スキル)


まずつらい感情の存在を知って認めます。
ライフスキルの基礎である自己認識スキルの出番です。
感情を知るという作業は、簡単なようで案外難しいものです。
自分の感情が判らないので、感情的な行動で感情を拭おうとすることは少なくありません。
言葉に置き換えることが未熟なこどもに多く見受けられる特長です。
感情を知るには、まず感情をふさわしい言葉に置き換えます。
「面倒だな」「いやだな」「おもしろくないな」から始まっていろいろあります。
知ることで、感情的な行動をせずに処理できる機会を持ちます。
「ああ、自分はいま悲しい気分になっているな。可哀想に。よし、よく聴いてあげよう。」
機会を持てば、処理が可能になります。

感情を整理したら、次は自分の行動に客観的な目を向けます。
努力したことは決してムダになっていないものです。
部屋の掃除をしている時に、用ができて中断しても、手をつけた部分はきれいになっています。
このように自分が手にしたものに注目すれば、自分の成果を感じることができます。
「どれどれ、なにができていなくて、なにができたのかな」
注意深く変化を探して見つけます。
変化を見つけたら、変化にどんな意味があるのか、よく考えます。
どんな小さな変化にも意味があるものです。
失敗も成果としてポジティブに扱いましょう。
失敗していない人には判らないヒントを、自分の行動から手に入れ、ライフスキルを育んでいるのです。
日頃から小さな変化や失敗を、粗末にしないで大切に扱うようにしていると、周囲のひとにも同じような扱いができるようになり、勇気づけたり励ます力、ライフスキルがアップします。

先のことは判らないので誰にとっても不安な材料です。
だから、自分も変化を続けていることを忘れないようにしたいものです。
とは、いっても、いま自分が起こしている変化は、先の変化にマッチングしないかも知れない。それを考え出したらキリがありません。
大事なのはそういうことではなく、変化に対応できる変化力を自分も持っている点です。変化力の根拠は、昨日と今日の自分の変化です。

 行動の後には、必ず変化を見つけることができます。
その変化の受け止め方は自分の選択であり、どう活用するかも自分の選択です。
これ自体が「じぶん力」を身につけた実例のひとつです。
それが分かっていると、つらい感情を持つ理由がないことが分かると思います。
つらいと思っているのは単なる自分の選択からくる判断で、実際には他の感じ方、考え方がたくさんあることに気がつきます。
それが判らないようなら、経験の機会を増やしてギャップを感じて、ここで言っていることを考えてみてください。きっと分かるはずです。

アメリカではスポーツをする理由は、じぶん力(ライフスキル)を身につけるためだと言います。
結果も大事ですが、勝敗に辿り着くための厳しい練習や準備など、プロセスのすべてがライフスキルを育むからです。

努力と成果のギャップは、大きいほどつらいものですが、今度は変化も大きいわけです。
プロセスは変化の宝庫であることを忘れず、じぶん力を励ますようにしたいものです。

ライフスキルの力に注目してください。

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