自律心はライフスキルと時間を増量する


じぶんぢから再生プロジェクト ゲンキポリタン
株式会社マートワン

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【60】自律心はライフスキルと時間を増量する

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ライフスキルは育むうえで大きな力となるセルフマネジメントに必要な自律心を身につけた状態とは「自分はやろうと思えばなんでもできるけれど、時間に制約があるので、なんでもしないで、これをやる」と言い切れる状態です。

その背景には、なにをしてもできるけれど、なにをやっても大変なのは同じ。
だったらなにをしたって同じという判断があります。
この判断はライフスキルのひとつである目標設定スキルに大きな影響を与えます。

 なにをするかに特別な価値があるわけではなく、どのようにするかというプロセスそのものに価値があると考えます。

すると、あれこれしてムダに時間を使い、どのようにするかというプロセスに集中できなくするよりは、集中できるようにして、そこできっと遭遇するはずのスキル不足の克服に、自分を追い込み、力を注ぐ行為をする場面に自分がいることが幸福だと考えます。
自分は、自分の良心と良識に裏づけされた自由な存在であり、他者の評価に頼らなくても、自分は価値ある存在だと思える状態です。

ライフスキル全体を支える自尊感情(自己肯定感)の拠り所となる自立心の基礎となる考え方です。

ライフスキルの重要性を云々するのも、そもそも自分を思うように扱えないです。自分のことなのに自分を思うように扱えないから人は苦しいわけで、その状態で、つまり自律心のないままに、幸福とはなにか、どうしたら幸福になれるのかを考えるために、自分の外に幸福があると思い込んで、なにをしたらいいのか分からずに苦労しているわけです。混乱以外のなにものでもありません。

専門分野を別にして、成長の過程で家庭や学校で身につけたライフスキルというのは、人生80年のアバウトなマネジメントスキルでしかないはずです。
だから、年齢にあわせて自分でどんどん追加したい。
ライフスキルとは、パソコンソフトでいうバグがあるのが普通なので、改良してバーションアップするようにどんどん改良を重ねていくようなものです。
ほとんどの人は身につけていないライフスキルがあるものですし、不足しているのも普通だし、コントロールする対象となる具体的なライフスキルを身につけていないのが普通です。
苦手があるのは当たり前で不思議でもなんでもない。
当たり前のことだから、小さなことでダメだしすることもないのです。
だから、落ち込んでいるヒマがないのが本当で、必要なライフスキルを一刻も早く身につけるようにしたほうが、一刻も早く楽しくなる良策なのです。

成功している人を見てみると、このスタートがとても早い。
自分のたった一度の人生で、自分のすることを早くから決めています。
コントロールする対象を絞り込んで、自分をマネジメントをしています。
人生は限りがあるのだから、早ければ早いほど有利で、若いほど雪ダルマのようにどんどん大きくなりながら進むのが断然有利です。
つまりは、能力の有無より、時間をどれだけ有効に使うかであって、どんどんライフスキルのアップを意識すれば可能になるし、そういう道筋が自分のなかに開けていきます。
その方が重要な問題であって、「自分探し」とよく言いますが、仏像のように、自分がどこかに鎮座していることもないので、探して見つかるものではありません。

 自分探しの対象である“自分”とは三位一体のライフスキルそのものです。
だから、具体的な活動を通してこそ磨かれるものだし、行動のプロセスを通して自分を知ることができるのです。
行動しないと、失敗もないから気持ちは傷つかないけれど、自信は持てないままです。「何をしていいのか分らない」の背景には「何をするにしてもモチベーション、マネジメント、コントロールが必要だけど自分にはあるように思えない」自己不信があります。それに変化を起こせるのは自分の行動だけです。

変化を起こす行動を自身がしないまま、時間が経過する状況は、あなたにも他の誰かにもあることで、責める必要はありません。
それにしても、時間は人生そのものです。
自責の念を抱いたり、自己嫌悪している間に貴重な時間を消化してしまうのがもったいない。
それすら勿体ないのに、10分程度で終わってしまう内容を60分に水増ししたテレビ番組を見て過ごしていては、命そのものである自分の時間は垂れ流し状態に。
あるいはコマーシャルを見て過ごしていませんか?
それが仕事なら別ですが、その時間は、自分の人生に自分の身体を使い自分の魂とライフスキルを刻める時間なのです。

時間を無為に使えば「何をしていいのか分らない」のが普通になります。
すると「何をしていいのか分らない」は連鎖するようになります。
悪魔のサイクルです。
「何をしていいのか分らないから」という理由で、無為に時間を費やすなら、「走りながら考える」方がいい。
「時間内」という現実的な制約を意識することができると、「できるけど、しない」という選択ができるようになります。
「できるけど、しない」が言えると「これがしたい」と言えます。


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