モチベーションを引き出す手順

じぶんぢから再生プロジェクト ゲンキポリタン
株式会社マートワン

ブログ 愛ピDIRECT「ライフスキルで自分を動かす」は、ひとが健全に生きて行くために世界保健機構が定めた「ライフスキル」を仕事を通して身につける方法についてレポートしています。
ライフスキルは、生きる力であり、技術です。
人は基本的な生きる構えの影響を受けていて、ひとによって不足、アンバランスがあるものです。ブログ 愛ピDIRECT「ライフスキルで自分を動かす」は、「ライフスキル」の不足を補いバランスを調整するために仕事、学業、人生の大事な場面などの機会を通して身につけることをめざしています。
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【3】モチベーションを引き出す手順

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モチベーションを引き出すにはコツがあります。
時間差を作らずに、次の5つの要素を同時進行することで引き出します。
時間差ができてしまうと、気持ちがまとまらないため、やる気が起こりにくいものです。

1) 目標達成ステップの踏襲
2) 達成の難易度(可能性)の判断
3) 達成時のよろこびの大きさ(満足度)
4) メリットとデメリットのバランス(不安とよろこびのバランス)
5) 具体的な計画(達成方法のマスター)

以上の5つの内容は次のようになっています。

▼1)目標達成のステップ
STEP 1. 目標達成を考える前の状態)
STEP 2. 目標達成について考えている段階
◎ 達成の難易度と満足度のバランス
◎ メリットとデメリット(気がかり)のバランス
◎ 適切な目標と具体的で適切な計画

STEP 3. 達成したいと思う段階(準備の段階 )
STEP 4. 達成するぞと実行する段階
STEP 5. モチベーション維持の段階
STEP 6. 達成による満足の段階


▼2)3)達成の難易度と満足度のバランス
達成の難易度の適正
達成の満足度の適正
* 適正について漠然とあれこれ考えますが、適正の程度は計画の充実によって調整できます


▼4)メリットとデメリット(気がかり)のバランス
1) 現在のメリット(しない場合のメリット)
2) 目標を達成しない場合のデメリット(しない場合のデメリット)
3) 目標達成した場合のメリット(した場合のメリット)
4) 目標達成する場合のデメリット(した場合のデメリット)


▼5)適切な目標と具体的で適切な計画
・原理原則を遵守している(お客さまを尊重している)
・良いサービスの条件を実現している
 1)商品=必要な商品・サービスがあるか 
 2)売場=商品・サービスが完全な状態か 
 3)ひと=気持ちがいいか
 4)販促=買いやすいか(販促とはひとのスキル)
 5)価格=コストパフォーマンスが高いか(費用対効果が優れている)



さて、冒頭に戻って説明します。

以下の5つの課題(条件)は、どれかひとつをすると効果が出るというわけではなく、ほぼ同時進行することから、モチベーションは引き出されます。

1) 目標達成ステップの踏襲
2) 達成の難易度(可能性)の判断
3) 達成時のよろこびの大きさ(満足度)
4) メリットとデメリットのバランス(不安とよろこびのバランス)
5)  具体的な計画(達成方法のマスター)

5つが同時進行しないと、全体像がぼやけてしまい、何度も気持ちが揺らぎ目標達成ステップを行ったり来たりしてしまいます。
そのうち考えているだけで止まってしまいます。
鉄は熱いうちに打てといいますが、打つ時期を間違って、揺らいでいる時期にスタートすると、覚悟が出来ていないため失敗します。

取り組む魅力は、達成時の満足度、実行したときの不安とメリットへの気づきの集合で創造されます。

いくら難易度が適切で、満足度も大きくても、実行段階での不安、いやな思いが強いと気持ちは引いてしまいます。
それでも取り組む決意をするには、不安を乗り越えられると思える具体的な計画がないと不安はなくならないので、行動にまで進みません。

しかし現実には、5つがバラバラに進行したり、何かが実行されなかったりして、いつまでも気持ちの整理ができないまま、モチベーションを引き出せずに準備不足でスタートしてしまうことが多いのです。

特に決め手となる具体的な計画が思いつかないと気持ちはあせるものの身動きできません。当然、結果は意にそわないものになります。

そうして出た結果をやる気がないからと結論づける場合が多いのですが、感覚的な安直な判断は決して望ましいものではないので気をつけたいものです。


特に経験がないことは、予測できないことがあるのが普通です。
あまり考えすぎても意味をなさない場合が少なくありません。
計画段階で考えられることは用意し、考えつかなかったことはその場で対処していくことが欠かせません。
つまり不測の事態は必ず起こる。だから不測の事態に遭遇しても悲観せず、自分の持てる力を使って乗り越えることを計画に織り込んでおくことです。

経験のないことは取り組まないとしていたら、いずれマンネリによって日々の意欲はどんどん低下します。
それを思うと、経験のないことへの挑戦は、とて も素晴らしく成長には不可欠。
経験のないことはいつも、どうしていいのか分からないところから始まります。
だから失敗する場合も多々あります。

だからといって、それを普通だとしていたら負けぐせがつきます。
やがては悲観的な気性を強めてしまうことになります。

経験があってもなくても、1)〜4)までの葛藤に結論を出すのは「計画(準備)」です。
自分のできる範囲可能な限り準備することが、楽観的気性を身につける糸口になります。

自分のできる範囲で案外見落としがちなことが「聴く」ことです。
分からないことは積極的に「聴く(傾聴)」ように」するようにしましょう。
身近な上司、先輩はもちろん、本から街の光景まで自分が関わるすべてはその対象です。どこからも分かるまで聴くことはできます。