ライフスキル 意志決定スキル

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ライフスキル 意志決定スキル
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━意志決定スキル

幸福で心理的に豊かな人生を過ごす上で欠かせないライフスキルには、全部で10のスキルがあります。

・自己認識 ・共感性  ・効果的コミュニケーションスキル ・対人関係スキル ・意志決定スキル ・問題解決スキル ・創造的思考 ・批判的思考 ・感情対処スキル ・ストレス対処スキル

以上10のライフスキルは、補完関係にあるけれど、数が多いと理解が複雑になるので、分かりやすくまとめると次の5つのライフスキルに集約できます。

1.自己認識スキル(自己認識・共感性)
2.目標設定スキル(創造的思考・批判的思考)
3.意志決定スキル(意志決定・問題解決)
4.コミュニケーションスキル (効果的コミュニケーション ・対人関係)
5.ストレスマネジメントスキル (感情対処・ストレス対処)

この5つのライフスキルも、補完関係にあり、個別に見ると強いライフスキルがあっても、ライフスキル全体の力は、もっとも弱いライフスキルに引き下げられてしまう結果になります。
ライフスキルのなかでも意志決定スキルは、自己認識スキルとコミュニケーションスキル、さらに目標設定スキルと強い因果関係があります。

意志決定スキルは、自身の主体性を発揮するスキルです。自分で責任を引き受けて目標や課題に取り組んでいくスキルです。人生を豊かにするうえで欠かせないスキルであり、リーダーシップの基礎となるスキルです。

それでは次の点について説明していきます。

● 主体性のある人とない人
●「努力」とは、できることをすること
● イヤイヤではないことの大切さ
● 計画
● 主体性を発揮するために、選択の自由とルールを同期させる
● 依存は計画力を弱くする
● 問題解決力
● 意志決定スキル


■主体性のある人とない人

主体性がないとは、物事に積極的に取り組めないということです。
主体性がない人には、大きなデメリットは2つあります。

ひとつは、得体の知れない不満の原因になることです。
主体性の有無と、能力、努力の有無は、比例しているわけではありません。これが不満に拍車をかけ、妬み、恨み、憎しみなどネガティブな感情を生産する工場の役割をします。

もうひとつ、主体性の弱い人に共通している特徴があります。
実際の能力に関係なく、自分に進歩がないように感じている点です。
これが災いして、積極性をさらに奪い、意志決定スキルのみならず、目標設定スキル、コミュニケーションスキルも含めてライフスキル全般を引き下げしてしまう負のスパイラルにはまりこんでしまいます。

不満と進歩のなさを誰かのせい、環境のせいにしているとよい人間関係は作れません。自分だけでなく、自分の周囲には、信頼関係を作るのが苦手な人たちばかりになります。
必然で自分の世界が狭くなり、しかも励ましやサポートを受けにくい状態になります。
主体性のなさは自分の人生を豊かにする上で、想像以上に大きなデメリットになります。

実際のところ、誰でも自信が最初からあるわけではなく、失敗の体験から学んで、繰り返す内に「極意」に到達します。
すると、いかに自分が間違ったことをしていたか、心身で感じるものです。どんな分野でも「極意」に到達すると、本当に別のステージに立ったような気分になります。そこで自分に出来たように、これは特別な人だからできたわけではなく、誰でもできることだと知ります。失敗を繰り返しながらあきらめずに追い求めた結果だと知ります。
事実その通りなのです。
ですから主体性のない人が、主体性のある人をみたとき、自分と差があるとは感じられないのです。だから妬み、恨み、憎しみが生じてしまうのです。

それを道徳心で、三悪を追放しようとムリをするから、さらにおかしくなります。強い自己処罰感情があると自分を責めます。ますます現実と乖離するのでストレスは増大するばかりで孤立感が深まります。深まるほど積極さは失われます。

人間は不幸には耐えることができますが、不安には弱い生き物です。つまり現実を受け入れる力はありますが、際限のないネガティブな想像にはもろいのです。
弱点をまるまる背負って生きる感じは本人には深刻ですが、客観的には見ると馬鹿げているように思えます。

主体的な人の暮らし方は、「生きてるんだから、生きるしかないだろう。だからどんどん生きろ。生きているものを死なせるようなことをしてなにがおもしろい。」そういう感じです。
「どんどん」が主体性なのです。「どんどん」には能力の有無はなく努力だけです。努力があるから能力が開発されるだけです。


■「努力」とは、できることをするだけのこと

努力とは、できないことをすることでしょうか。
あるいは、できることをすることでしょうか。

主体性のある人と、ない人では、この判断が違います。

主体的に生きている人は、自分にできることをするのが努力だと考えています。
そうでない人は、できないことをできるようにするのが努力だと考えています。
自分の不足に注目していたら気が重くなっても当然でしょう。不足に注目していたら、いまできることが疎かになります。だからかたづきません。

できるのにしていないことは、“やらなければいけないこと”に変化します。
できないことは、“やれるようにしないといけないこと”に変化します。
自分がしたいことが消え、自分の選択がなくなり、負担を押しつけられたように感じます。やる気が失われ、ひとつひとつの行動が鈍くなります。
好物の食べ物でも、食べなければならないものになれば、味わう楽しみはなくなります。

一方、主体性のある人の動きはこれとは違います。
できることをしていたら、できないことにも遭遇します。できないことを片づけないと進めない状態を克服しょうとします。できないことができるようになっていきます。あるいはできる方法を発見するようにします。いまこの瞬間にやれることをやり続けているだけです。
自転車に乗りこなせるようになったとき、パソコンが使えるようになったときのことを思い出してください。それと同じです。
人は誰でも自分の持っている資源を使って不足を埋めることしかできませんから、分からなければ調べる、聞くなどします。

主体性があると、自分にできること、できないことが、具体的にはっきりしてきます。どんなに努力してもできないことはできないと分かりますので、ためらわずにサポートを求めます。
自分の力ですることも、サポートを受けることも、自分ができることです。ムリがないので継続できます。継続はスキルアップになります。
誰にとっても、あるものはある。ないものはないのです。
誰にとっても朝が来て夜が来る、その範囲でしていることです。

主体性のない人が主体性のある人を見ていると、ムリしているように思うのは、見ているだけだからです。
あるいは、完全にやり遂げているように想像するので能力の違いを想像します。
他人の心理を想像で判断するから特別違うように思うのです。主体性のなさが強めた自己否定感が拍車をかけます。
実際のところ、想像で判断していることが自分の現実になるとは限りません。没頭していたら不安になる時間もなくなります。

能力の違いがあるとするなら、一番大きい違いは、継続とサポートを求める能力です。
努力とは、できないことをすることではなく、できることをすることなのです。


■イヤイヤではない大切さ

嫌な事を好きに思う必要はありません。
しかし、自分が嫌なことも、ジグソーパズルの一片を果たしていて、パズルは完成します。だから嫌なこともやらなければならないという考えは、事実を正しく伝えるものです。間違っていませんが自分に好ましい影響を与えません。

やらされていると思うと気が重くなります。
これは主体性のない人が、自分の能力の不足に注目する状態と同じです。

やりたくないことを、人間関係を考慮して、相手に悪いからと内心を偽って引き受けていると受け身になります。
やりたくない仕事でも、気にせずにできるようであれば、受け身ではなくなり、主体性を自分に引き戻せます。
<意志決定スキル>はストレスマネジメントスキルと深い因果関係があります。

では、どうすればやりたくないことを、気にしないでいられるのでしょう。
楽しさの不足に注目するから気になるのです。不足が大きくなるのも、その楽しくない仕事だけを見るからです。
一部の断片的な仕事だけを見るのではなく、全体を見るようにすればいいのです。
やりたくないことの因果関係を考えるようにします。やりたくないことでも重要な仕事に強い影響がある場合が少なくありません。
つまり計画的に物事を進めるマインドを習慣的に働かせるようにするのです。
計画とは全体の因果関係を計算して目標を達成する具体的な方法を発見することです。


■計画

物事には、いろんな要素があるのが普通です。そのなかにはできないことも含まれています。しかし自分にできることをするだけです。どうしても、できないことに対峙するのも当然あることです。そんなときには停滞して足踏みも余儀なくされます。だから一気にできるものではないし、すぐに結果が出るものではない。選択を他者が選択するわけでもありません。どうするか、選択と判断も自分のすることです。
それを知っているから主体的になれるのです。

心理的なトリックを勧めているわけではありません。客観的な判断が大切さなのです。
全体を見ずに計画もないまま、できることを続けても、バラバラになり、どこに向かうのか分かりません。不必要なことに時間を使ってしまうことにもなりかねません。
まとまりのない時間と努力の使い方は浪費です。生きることは自分に与えられた時間を使い切ることですから、もったいないことです。

意志決定スキルの不足は時間に追われるか、時間を気にしないか、時間管理に支障が生じます。意志決定スキルは目標設定スキルと密接に絡んでいるのです。
目標設定スキルは、時間管理をするスキルですが、期限のない目標は目標ではありません。計画をすると、自分がなにをするのか、しないのか、できること、できないことがはっきりしますが、計画しないとそれが分かりません。

計画を立てたときに、必要なことができるか確認します。
これが自分を育むチャンスになります。
必要なのにできないこともあります。それが必要なときに「した」と言えるようにスキルアップします。できるけれど必要でないことは、しなくていいのです。
ところが主体性がなく客観的に計画できないと「必要なこと」をスケジュールしても、実行段階では「できたこと」しかしません。しかもやらされているような気がしますが、できたことしかしていないからです。


■主体性を発揮するために、選択の自由とルールを同期させる

やらされ感を克服するには、なにごとも全体を見渡す力を身につけるようにします。
なれる段階では、日常の簡単なことでいいのです。カロリー計算でもいいでしょう。
1週間の摂取カロリーを決めて、1日分、1食分というように小さくしていきます。
1食分だけを見ると制限した分、好きになれません。1食分からはなにも創造できないからです。無機的な感じがして楽しみがありません。伝票整理に無機的な感じがするのと似ています。その気持ちをごまかしてはいけません。楽しくないのに楽しいと思わなくていいのです。選択の自由がルールと同期していないと、本質の解決はできません。ですから自分の感情を率直に受け入れるようにします。イヤはイヤでいいのです。選択の自由です。

しかし、同時に目的・目標を思い出します。この1食の因果関係を思い出して全体を思い起こします。因果関係は原因と結果ですが、原因と結果を整備したものがルールです。使ったカロリーより摂取したカロリーが多ければ体脂肪が増えます。ルールを無視したらできることもできなくなります。
なにをどのように食べるかは自分の選択です。しかし物事には因果関係があるので自分の選択次第で結果が変わります。ルールと選択の自由を同期させるのは自分です。誰にも依存できません。主体性が問われます。選択の自由とルールの狭間で自分ができることをするのです。

できないことはしなくていいのです。目標達成のためにカロリー制限をすることができることならします。他にできることがあればそれを選択してもいいのです。
主体性はその取捨選択から生まれます。その選択の責任は自分にあります。責任を引き受けないところに主体性はありません。だから主体的な人は自分ができることを淡々と行動します。


■依存は計画力を弱くする

依存は主体性を失う原因になります。
上からの命令だから仕方がないというのは責任を回避する言い訳です。依存していると全体を見渡すことをしなくなるので、全体を見渡す力を身につけられません。断片的に考えて行動していると自分で計画して行動する力が身につきません。

上からの命令であっても主体的に関わっていると、全体を見渡す力を育まないと行動できないことが分かります。全体を見渡すと自分の考えが生じます。上からの命令をやり遂げるために、よりよいことを選択します。責任を引き受けているからです。

責任を果たすには自分ができることをするしかないので主張の必要が生じます。その主張は自己顕示ではなく、自分がやり遂げるための具体策です。
特異な場合を除けば、建設的な意見を上司が聞かないわけはありません。夫婦間でも同じです。そこで命令した側は権限の委譲をしないと進まなくなります。
上司はリスクを負いますので、委譲しても大丈夫か、具体的な計画の確認をします。
それに応える計画力がないと委譲は拒否されますが、自分がやり遂げる方法なので承認される確率は高くなります。
承認と拒否を分けているのは、自分がするという前提に立っている点です。拒否される計画には理想があるだけで責任者が不在です。

誰がするのか、その実行者の顔が見えない計画は計画ではないのです。


■ 問題解決力

全体を見渡して、因果関係を計算して、どうするかをまとめたものが計画なら、因果関係から問題点を発見するのが問題解決の入口です。
問題解決には、説明する力が必要になりますが、計画を裏側から見たようなものです。計画の場合、目標から逆算して、どうすればここ(目標地点)に到達できるかの説明が必要です。
到達するために、どこにどんな問題が潜んでいるのか、いつどんな形で問題が起こるのか、その問題が起これば、どんな被害が生じるのか、どのようなことに波及するのか、それを防止する事前の手当ては、起こった場合の対策は・・・・予測できるすべての要素を発見して、その因果関係を辿り、問題が生じないように本質となる要素に充分な対策をします。計画するトレーニングは、同時に問題解決力を磨きます。

■意志決定スキル

全体を見渡す力、計画する力、実行する力、選択する力、責任を引き受ける力、その総和が主体性であり、意志決定スキルです。
それは「自分にできることをする」を根拠にしたスキルなのです。
その延長に「なれる最高の自分になる」意志が育まれます。



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