ライフスキルとリーダー

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高いライフスキルを備えたリーダー
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この不透明な時代にチームをまとめて、全体に共鳴を創造するリーダーはなにが違うのか。大いに関心のあるところです。
共鳴を創造するリーダーが、高いライフスキルを備えていることは共通した事実です。
アサーティブなリーダーのもと、人々はなにをするのかを考えて、なぜするのかを感情レベルで理解し、互いに協働することにモチベーションと喜びを共感する。共鳴はチームをエモーショナルな一体感で疾走に駆り立てます。
周囲の人たちとどのようにして調和しているのか。その共鳴を引き起こす共感スキルの源はどこにあるのか。

高いライフスキルを備えたアサーティブなリーダーは自分をよく知ってセルフマネジメントに優れています。さらに、チームだけでなく、お客様や地域社会に属する他人の感情に注目して、慎重にタフな信頼関係を築き育て上げることを厭うことはありません。
高いライフスキルを備えたリーダーは、自分の感情が部下のモチベーションと仕事の結果に強く影響することを知っています。
感情は伝染するもので、しかも容易に伝え染めるスキルを、ライフスキルを使うことで可能なことを知っていて実践します。
ライフスキルをフレキシブルに使いこなすことで、効果をあげますが、もっとも基本となる共通点をピックアップしてみます。

■成功するリーダーの共通点

・目的・目標が明確で、明確に意識している。
・メンタルタフネスで我慢をポジティブなことと考えて実行している
・計画性が高く実行力がある
・情報の選択力が高い
・コミュニケーション能力が高い
・習慣化・システム化がうまい
・意見を求める、良いことは実行する


これらの共通点は、どれもライフスキルに裏付けされものです。

目的・目標達成に成功する人に共通点があるように、失敗する人にも同じ共通点があります。
どんな世界にもあてはまる典型的な共通点は、次のような点です。

■失敗する人の共通点


・目的が曖昧・目標が立てられない
・計画性が低い
・スケジュールがない、曖昧、無理がある
・情報に惑わされやすい
・習慣化・システム化できない
・意見を聞かない、守らない


これらの共通した間題点からは、さらに次のような問題が派生してきます。

まず、計画性のない人は、環境を整えられないので、習慣化することが極めて苦手です。習慣化出来ないために、毎回「判断」「決断」というロスと無用なストレスがものすごい量で増えてしまいます。
しかも、ひとつひとつのそれは重大な案件でないために、部下個人の判断に任せることが必然になるので実質的はマネジメントされていない状態に陥ります。

それでも大問題として発露しないのは、部下本人の良識と良心によってある基準が守られていること、明らかなクレームとして伝わってこないからです。伝わってこないこととクレームがないことは同じではありません。
伝わるレベルにない目立ったクレームがなくても、競争力として見ると「もったいない」ことが起こっているため、それがロスなって数値に表現されています。

環境を整えられないために生じている低迷を克服するために、情報を重宝する傾向がある。しかし何事においても原理原則から離れた特効薬はないものです。情報に惑わされやすいことがロスの上塗りとなります。挫折しやすい人の典型的なパターンです。

また計画性が低いと、スケジュールがない、曖昧、無理が生じるのは当然であるけれど、全員が目の前の作業に終始する傾向が高くなります。

「判断」「決断」回数が増えること、パートナーが各自バラバラなことをするストレスなど、無用なストレスを自己犠牲感と混同して、自分でモチベーションを下げてしまい、その感情を周囲の人に感情に伝染させてしまうことが少なくありません。

実はこれが一番恐ろしいことで、伝染した感情はお客様にまで届くようになります。こうなると明らかな減退傾向が露出します。

因果関係が問題を拡大し、なにが問題か徐々に不透明になりますが、失敗の共通点を真っ先に改善することが重要です。スキルアップには、ライフスキルを育むことが欠かせないのです。

組織にはそれぞれの文化がありますが、それを正確に把握し、より良い永続的な人間関係を築く力を持ったリーダー。
部下のビジョンと組織のビジョンを同じように重要と位置づけられるスキルはアサーティブになれる力によるもので、ライフスキルの豊かさがベースです。
ライフスキルを情熱に高めてコミットメントする力、周囲の人々の感情とスキルに深い気づかいを示すことができる力。ひとりひとりのライフスキルを個人単位で認識して、見分けて鼓舞して激励することで、ひとりひとりに一丸となって動きたいと考えさせる力。
これらは特別な力ではなく、ライフスキルを全体として使えば可能なのです。
わたしのリーダーはみんなに勇気と希望を与えてくれると安心と期待を抱かせ、最高の自分を引き出す手助けをしてくれるリーダーは、情報に尾惑わされることなく、自身のライフスキルと原理原則をシンプルに使っているのです。


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