ライフスキルと価値観の統合

じぶんぢから再生プロジェクト ゲンキポリタン
株式会社マートワン

ブログ「ライフスキルで自分を動かす」は、じぶんぢから再生プロジェクト ゲンキポリタンの重要なポジションにあり、ひとが自分の力を育み、自分のしたいことを叶えるためにライフスキルやモチベーションについてのアプローチをしています。ひとが健全に生きて行くために世界保健機構が定めた「ライフスキル」を仕事を通して身につける方法についてレポートしています。
ライフスキルは、生きる力であり、技術です。
人は基本的な生きる構えの影響を受けていて、ひとによって不足、アンバランスがあるものです。ブログ 愛ピDIRECT「ライフスキルで自分を動かす」は、「ライフスキル」の不足を補いバランスを調整するために仕事、学業、人生の大事な場面などの機会を通して身につけることをめざしています。

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ライフスキルと価値観の統合

どんな会社がいい会社なのか?トップのやりたいことが実現できている会社が良い会社、できていない会社が悪い会社です。
リストラ、派遣切りをしている会社は、そもそもトップのやりたいことが実現できていない会社です。想定していたプロセスにはないはず。もっとも最近では社会全般にライフスキルが未熟化する傾向にあって、弱者に甘えることをプロセスに折り込んでいる会社も少なくないけれど。コミュ二ケーションができる成熟したライフスキルが浸透したいい会社なら、違うアプローチができる。


トップのやりたいことが実現できようにするには、どうしたらいいのだろう。
トップの価値観、リーダーの価値観、所属する従業員の価値観が同じで、必要なスキルを備えていれば目的は達成されます。
原理原則から逸脱せずに、原理原則に則って行動を積み重ねていくことが基本で、目標管理ができることがリーダーに欠かせないスキルです。


リーダーはそれを実現するスペシャリストですが、スペシャリストには、トップのやりたいことを、部下を使ってチームワークで達成するスペシャリストと、部下を持たず自分ひとりで達成するスペシャリストがいます。事業所には、目的に応じて双方のスペシャリストがいます。
どちらも目的を達成するには、計画が必要ですが、ついつい原理原則から逸脱した行動によって目標管理ができない状態が生じます。
どうしたいのか、どうすればいいのかより、自分の感情の処理の方が優先されたりすると、業績は低迷します。特にリーダーが感情的な行動をとると影響は大きくなります。


スペシャリストが自分の感情の処理の方を優先するのは、価値観が経営トップとずれているからです。スペシャリストの価値観がずれていると、部下の価値観はさらにずれてしまいます。
会社の価値観はまとまりのない歪んだものになります。
芳しくない結果の原因は、実は外的要因よりもリーダーに問題があることが多いのです。

一般的に個人の価値観とのズレは感情的な食い違いに発展しやすく、人間関係に関する諸問題が生じ、円滑に仕事を進める上での障害にもなります。
会社や団体の目的よりも、個人間の問題に注目しがちに陥って、感情的な問題を引き起こし、その種の問題が一番大きな悩みになったりします。 それをまとめるのはリーダーの仕事です。
リーダーの価値観は会社の価値観と重複する部分が多いのが一般的です。
しかし一般の一般従業員は、経験、見識、知識の乏しさも手伝って、価値観の共有部分が少ないのが一般的です。

人間はそれぞれにみんな本当の自分があります。
ですから会社の価値観を個人に押しつけているだけでは、個人の能力開発は不可能です。
逆に個人の価値観を認めただけでも能力開発は不可能です。
部下の価値観を優先しながら、会社の価値観と一致させるとは、会社の価値観を個人に合わせるのかと思う方がいるかも知れませんが、そうではありません。
ビジネスには顧客(ユーザ)がいます。自分の価値観だけでは成功しないことを意味しています。顧客の価値観、個人の価値観、会社の価値観は対立するものでなく互いに共有するものです。
三位一体で価値観が共有されて、一体感がうまれると、まるでご褒美のようにドラマティックな感動が三者に起こります。
それぞれに一体感がないと、感動はどこにも起こらず、会社の成長は小さく期待もできません。
私たちは「共同体」に向かって感動を起こすことをいつも考えていないといけないのです。


     
(図:重なる部分が多いほど価値観の共有が進んだ状態を表しています。)

利益目標のことしか言わない会社がやりがいを創造することは困難です。
利益というものは、人間にたとえたら、息をしているようなものです。
息をすることに生きがいを感じることはないでしょう?
スポーツジムで黙々と運動できるのも、より健康になりたい、やせたいという思いかあるからです。これが目的です。利益は目的を達成するための必要条件にすぎません。
売上10億円にしたい。1億個の販売を達成したいなどもそうです。
これは目標ですが、これだけなら、いわゆるスローガンに成り下がります。

よく道徳的なスローガンを掲げている会社を見かけますが、物がない時代ならともかく、いまのように競争が激しい時代には、より具体的な目標がないとやりがいは発見できません。
具体的な目標は価値観を共有する上で、とっても重要です。

たとえば業界でナンバーワンになりたい。地域で一番収益力のある会社にしたい。
業界一に給与水準にしたい。目標はいくらでも掲げることができます。
たいていはトップの想いが具体的に表現されたものになります。
それが従業員にとっても意欲の源となる経営者やリーダーの意欲です。伝えたいことと思いがあることはコミュニケーションのスタートであり、ゴールまでのエネルギーです。
伝えたいことと思いが溢れている価値観は、それはライフスキルの成熟への欲求でありゴールになります。ライフスキルと一体化しら価値観は、他社よりも優れていると感じることができるもの、従業員に希望を与えるものが最適です。どんな厳しい状況でもそれは発表できるはずですし、するべきものです。


たとえば「ひとりでも多くのお客様にひとつでも多くの満足を提供したい」
こんなお題目で飯が食えるか、それより数字だという方もいますが、価値観は求める数値を現実にするための土台で、「ひとりでも多くのお客様にひとつでも多くの満足を提供したい」を科学的スキル(観察、調査、実験、分析、判断)を使うことで、お題目にしないのです。

IQよりもライフスキルの重要を知っているリーダーは自律性こそ力だと知っています。ライフスキルの成熟と不足の切実を知ったリーダーは感動を現実にするために、価値観にコミットメントするのです。
コミットメントは日本語に置き換え困難な英語ですが、もっとも近い言葉は不退転の覚悟です。コミットメントこそが、人が育ち、良質な遺伝子が育つ土壌なのです。


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