コーチングのかたち

じぶんぢから再生プロジェクト ゲンキポリタン
株式会社マートワン
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【21】コーチングのかたち

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父親「自分が思うような成績をとれていないようだけど、
          困っていること、つらいことはないのか?」


息子「僕は馬鹿なんだよ」
父親「どうしてそう思うんだ?」
息子「分らないけどバカなんだ。」


父親「だったら苦しいことがあるんだろ」
息子「ううん、そんなことないよ。」


父親「先生にしかられたり、みんなに笑われたりしたのか?
息子「ううん、そんなことないよ。」


父親「じや、そんなことにならないか、心配するときがあるのか?」
息子「たまに。」


父親「いいかい。お父さんの目には、おまえはがんばっているように思える。
  だけど、おまえは自分自身を別な見方をしているように思えるんだ」


息子「どういうこと?」
父親「 お父さんもお母さんも

  おまえは自分を信じてがんばっているように思ってきたし、
  いまもがんばっているように思える。
  だけど、おまえは自分を信じられなくなっていないかってことだ。
  自分で自分をバカだと決めつけて、
  がんばってもどうにもならないのではないかと思い始めていないかってことだ。」
息子「そうだよ、一生懸命聴こうとしてもうまくいかないんだ。」


父親「 結果を気にするのでなく、先生の話していることだけを聴いたらいいんだ。」


息子「でも、よく分らないんだ。」


父親「 だから、事前に勉強しとくんだ。それで分らないことがあったら、

  特に集中して聴くようにするんだ。
  いいかい、1年生、2年生のときに、なんでいい成績だったと思う。」


息子「簡単だった。」
父親「 そうかも知れない。しかしなぜと思う。
  先生の話を聴く前に、もう知っていたんだよ。
  でも、だんだんと進んでいくうちに知らないことがどんどん増えてきて、
  それまでの調子では分らなくなってきたのかも知れないな。
  もっと真剣に集中しないとよく分らないことが増えたんだ。」
息子「そうかな?」


父親「どうしたらいいと思う?」
息子「もっと真剣に聴く。」
父親「 そうだね、それは重要なひとつの方法だ、でもそれでいいと思うか?」


息子「分らない」


父親「 さっきヒントを言っただろう。
  1年生、2年生のときには、先生の話を聴く前に、もう知っていたって。」
息子「そうか、先に知っておくようにしたらいいんだ。」
父親「そうだよ、それで分らないところを先生から聴くんだよ。
  もし先生が授業でそれを話さなかったら、質問したらいいんだよ。」
息子「うん、分った」



親と子の間のコーチングのかたちですが、
次の点が大事です。

     ●日頃からプロセスに関心を持ち
     ● 感情(孤独感)に共感し、
     ● 安心させて、
     ● ヒントを出し、
     ● 気づかせて、
     ● 気づいた後にフォローのティーチングをしています。



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